コーヒーブレイク - 英語検定試験上級者からの脱却
さて、今回は「英語検定試験上級者からの脱却」と題して、検定試験で既に好成績を出している人が実践コミュニケーション能力をつけていくにはどうしたらいいか検討してみましょう。
例えばTOEICで920点を超えるようなレベルになってくると、日本の会社では「あの人は英語ができる」と言われるレベルにあたると思います。 しかしながら、ビジネス交渉ではようやく入門者レベルにほんの一歩(いや、半歩)足を踏み入れたところであるというのが現実だと思ます。 私自身も、6年前くらいにTOEICで高得点を取りましたが、その時点で米国の顧客との複雑な折衝、例えば代理権獲得のための交渉、厳しい価格交渉、重要顧客で発生したクレーム交渉等では自分の満足できる結果はまれで常にフラストレーションを感じていました。 最近ようやく勝率3割程度になってきたかなというのが正直なところです。
英語検定試験というのは英検にせよTOEIC・TOEFLにせよ、受動的な英語力、すなわち与えられた英文をいかに短時間で正確に理解できるかという、コミュニケーション能力のほんの一面を測定しているに過ぎません。 これに対して、交渉に必要とされる英語能力というのは能動的なも、すなわち自分の意見をはっきりと簡潔にのべ、最終的に相手を説得する能力です。 このレベルの人を対象とした英語教材、英語学校というのはほとんど世の中には存在しません。 こういったレベルの人を教えられるほどレベルの高い人というのはほとんどいないからです。 従って、自分で自分に適したやり方を切り開いていくしかありません。 私の経験から行って、お勧めできるのは以下の2点です。
1. 多読・多読・多読
2. 「英語を勉強する」から「英語で勉強する」へ
1.多読・多読・多読
米国の経営者の書いたビジネス書を読んだり、あるいは気に入った作家のペーパーバックを片っ端から読むのは実に効果がありました。 その際、内容の理解度は8割くらいでも意識して速読することをお勧めします。 速読能力はヒアリング能力につながっていきます。 本の中の会話の場面では実際に音読してみたり、読みながら常に「この表現はこういう風に言い換えれば実際に使えるな」と言うように常に考えながら読み、更にそれをすぐ実際の場面で使ってみることです。 これを意識してやるかどうかで、能動的な英語能力がつくかつかないかの差が出ます。
2.「英語を勉強する」から「英語で勉強する」へ
英語というのは目的ではなく手段です。 英語を手段であるということを明確に意識することが能動的な英語能力をつけるための第一歩です。 それを実践する一番簡単な方法は、英語で何かを勉強することです。 海外に在住している方がもちろん有利ですが、日本にいながらにしてできることもいくらでもあります。 例えば、自分の専門分野に関連した英語の本・雑誌を購読してお客さんにニュースレターを出したり、あるいは会計分野の人であれば日本でCPAを取るというのもいいでしょう。 また、最近MBAのエッセンスを紹介した日本のビジネス誌がたくさんでていますが、興味ある分野において原典を探して読んでみるのも良いでしょう。
次回からまた本題に戻ります。


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